去る10月25日、クラチエ州では淡水イルカの日(Freshwater Dolphin Day)としてイベントが開催されました。

このイベントはメコン川に生息する淡水イルカ(イラワジイルカ)の保護を啓発することを目的としたもので、政府関係者や企業、NGOだけでなく、学生や観光客も多数参加しました。


1979年には200頭の生息が確認されていたカンボジアの淡水イルカですが、2015年の調査では80頭にまで減少していることが確認されました。減少の要因としては生息環境の悪化と地域で行われていた刺し網漁法が指摘され、保護区を制定し個体数を増やすための努力が続けられていました。



(写真:Khmer Timesより)


その甲斐あって、2019年に行われた調査では92頭の生息が確認され、その個体数が増加傾向にあることが明らかになりました。とはいえ、保護区内での違法な漁法により犠牲となる淡水イルカもいまだいるようで、今後も地域での様々な方面からのアプローチが必要とされています。


皆様はカンボジアでイルカが見られること、ご存知でしたか?愛らしいイルカの姿をぜひ見に来てくださいね。


Khmer Times
https://www.khmertimeskh.com/654409/freshwater-dolphin-day-to-be-marked-today/