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カンボジアの一番の見所はやはり、世界遺産の遺跡の数々でしょう。国内には数多くの遺跡が点在しており古くからの歴史にふれることができます。国内にある遺跡の数々を全て観て回ろうと思うと膨大な時間を必要としてしまうので、ここでは主要な人気遺跡をご紹介致します。


アンコールワット

12世紀前半に建てられた世界最大級の石の寺院です。幅190mの堀をめぐらせ、広さは東西に1.5km、南北に1.3kmとなっており、奈良の平城宮跡の規模に匹敵します。本殿に5基の塔と回廊を持ち、建物構造は、この地方独特の鉄分を多く含んだラテライトと砂岩の積み上げで、屋根は壁の石を内側に少しずつ迫り出して架ける工法が用いられています。アンコールワットは時間帯により様々な顔を見せてくれます。朝日が上る時間帯の薄暗い中で朝日とともに遺跡が照らし出されていく姿はなんとも神秘的です。

ベンメリア

「天空の城ラピュタ」のモデルとなったと噂されているベンメリア遺跡。熱帯樹の茂る密林が遺跡全体を覆っていて、建造物のいたるところに熱帯樹が根を伸張しています。熱帯樹の倒壊に伴って建造物が無惨に倒壊してしまったというその遺跡は、野生の虎や象が出没していたので、なかなか修復が進まないまま森の中にひっそりと埋もれていたと言われている寺院です。修復されずにそのまま残された寺院の姿は、まるで違う世界に迷い込んだかのような感覚に導いてくれます。

トンレサップ湖

東南アジア最大の湖であるトンレサップ湖。乾季と雨季の水量の違いがとても大きく、乾季には雨季の水量の二割くらいの量まで水量が減ると言われています。トンレサップ湖には約100万人以上とも言われる水上生活者が生活しており、その数は世界最大規模です。水上生活をする人はその全ての生活を湖で過ごしますので、トンレサップ湖には、浮いた学校や病院、さらには商店や教会までもが存在しています。

アプサラショー

カンボジアが誇るクメール文化の宮廷舞踊「アプサラの踊り」です。9世紀頃に生まれたこの踊りは、アンコール遺跡のレリーフでも目にすることができ、数多くの女神達が独特なスタイルで登場します。アプサラというのは「天女・天使」という意味で、踊りは神への祈りとしてささげされるものだったそうです。旅の思い出のひとつとして、この「アプサラの踊り」はぜひ見てみたいものです。観光客向けにたくさんのダンスショーレストランがありますので、食事をしながらアプサラショーを楽しまれてはいかがでしょうか。