カンボジア国土情報

【国旗】世界遺産アンコールワットが中央に描かれ、カンボジアの象徴としてだけでなく白で描くことで仏教を表している。上下の青い帯は王室の権威、中央の赤い帯は国民の忠誠心を表している。
【面積】18万1035km2(日本の約50%)
【人口】1,720万人(2022年 国連人口基金)
【首都】プノンペン
【政体】立憲君主制
【宗教】クメール人の大半が仏教徒(上座部仏教)。そのほかイスラム教(ほとんどの
チャム族)、カトリックなど。
治安情報
ODA(政府開発援助)の関係で橋や道路などを日本の協力の元に造っていますので基本的には親日家が多く比較的治安は良い国です。基本的にはカンボジアは優しい人が多いのであまり神経質になることはありませんが、最低限の海外渡航の常識は守る必要があります。海外旅行ではどの国でも気をつけるべき点を守って頂ければ安全で快適に過ごして頂けます。
なお、スリ、置引き、ひったくりに気を付けてください。夜一人で出歩かない、金を見せない、金目の物は身につけない、移動の時は極力現金を分散して持ち歩く、ウエストポーチのようなものを使用する時は収納部を腰の後ろではなく前に持ってくる、などの注意を払えば、市場や人ごみでのスリの被害も避けられるでしょう。治安情報は随時変更されますので、外務省のホームページにて渡航前にご確認ください。
外務省HP:http://www.mofa.go.jp/mofaj/
通貨
カンボジアの通貨はリエルといいます。米ドルが流通しているので買い物などは全て米ドルで行えます。ただしお釣りがリエルで返ってくる場合が多いので、リエルの計算を頭に入れておくと現地のお買い物が便利です。(4000リエルで1ドルと計算します。)物価が日本よりも安く、100ドル札や50ドル札が多いとお釣りが用意されない場合がありますので、日本で換金していく際に50ドル以下の細かい紙幣に変えてもらうと現地でとても役立ちます。最近の傾向として、小額のUSドル紙幣の流通が少なくなっているため、5USドルのお釣りの場合は20,000R札で戻って来るケースが増えています。なお、現地での日本円から米ドルへの両替も可能です。
言語
公用語はクメール語です。観光地のシェムリアップは、英語や日本語など多国籍な言葉が使えるカンボジア人も多く居ます。レストランや現地の乗り物(トゥクトゥク)を使用する際も簡単な英語で不便なく過ごして頂けると思います。現地の簡単な言葉を覚えていくと、現地の人とのコミュニケーションも取り易く、よりカンボジアを楽しんで頂けるでしょう。
ありがとう=オークン
こんにちは=スオスダイ
元気ですか=ソクサバーイ
すみません=ソムトー
さようなら=チョムリアップ リァ
気象条件
カンボジアは熱帯モンスーン気候に属し、大きく乾季と雨季のふたつの季節に分けられます。同じ時期であればシェムリアップやプノンペンなどの地域による大きな違いはありません。旅行のベストシーズンは乾季の11~5月で、なかでも11~1月は雨も少なく比較的過ごしやすくなっています。シェムリアップやプノンペンを訪れるのなら、1年を通じて日本の夏の服装と同じでいいでしょう。冷房の効き過ぎや日焼け対策に、長袖のシャツが1枚あると便利です。
人々
カンボジアは仏教国であり、親日国でもあります。片言の日本語で「こんにちは」と人懐っこく話しかけて来る大人達や手を振ってくる子供達を見ると、とても親しみを感じることができ、人々からあふれだす人懐っこい空気感に心が和みます。
カンボジアの水について
近年カンボジアでの水の衛生面は整えられてきました。
水道も綺麗な水が出るようになりました。コンビニや商店にはミネラルウォーターが販売されているので、飲料水を日本から持っていく必要はありません。日本で売られているものと同じメーカーのミネラルウォーターをカンボジア国内でも気軽に購入することができます。レストランで食べる事ができるフルーツシェイクに使われる氷等も衛生的になってきました。
しかしいくら衛生的になったとはいえ、慣れない国での滞在の疲れなどから免疫力が低下している場合がありますので、そういった時は生野菜や冷たいシェイクなどは控えましょう。

カンボジア教育について
カンボジアの教育制度は日本と同じ6・3・3制で、最初の9年が義務教育となっています。年々就学率は高くなってきています。日本や各国の多くの支援により農村部にも学校が建設され子ども達が元気に学校に通う姿が多く見受けられるようになりました。カンボジアの授業形態は、午前と午後の二部制になっています。カンボジアの学校の制服の多くが、白いシャツに紺色のスカートまたはズボンが基本的なスタイルになっています。教育の課題としては、学校がふえているものの先生の数が足りない(理由は給与水準が低い、農村部に通うのが難しい等)という問題が出てきています。体育、音楽、美術など情操教育はカリキュラムに入っていないこともあり、その普及を図るためJICAの活動として多くの協力隊員が派遣されています。
市民の生活
カンボジアの朝はパワフルに始まります。朝から活気の溢れる市場にいくと多くの朝ご飯屋さんがあり、そこで朝食をとって仕事に向かう人々の姿を見ることができます。カンボジア人の足であるバイクが道を行き交い、登校中の子ども達の元気な声が聞こえてきます。東南アジア圏でカンボジア人はとても人懐っこく親しみ易い国柄だと言われています。道を歩いていると「ハロー」と声をかけてきてくれたり、微笑みを見せてくれます。普段の旅行とは少し違った現地の人々とのふれあいも楽しまれてみては如何でしょうか。
移動手段や乗り物について
カンボジアの市内での観光客の足となる乗り物はトゥクトゥクかタクシーが主流となっています。特にシェムリアップ市内では観光客が多いので多言語を話せるドライバーが沢山居ます。空港から市内へのアクセスはタクシーが安心です。乗り馴れていないトゥクトゥクなどの乗り物は「法外な値段を言われるのではないか」と不安に思う方もいるかもしれませんがが、数百円高く請求されることはあっても法外な金額を要求してくる悪質なドライバーは近年は少なくなってきました。ですが、安全になったとはいえトゥクトゥクから身を乗り出したり、写真を撮る為にカメラを車外に出したりするとカメラを盗まれたりする危険性もありますのでご注意ください。風を切って乗れるカンボジアならではの移動手段をお楽しみ下さい。

旅行時の服装について
初めての国に行く際に気になるのは、服装。渡航される時期にもよりますがインターネット等で気候情報をご確認の上渡航してください。市内には多くのランドリーがありますので、服は少なめに持っていき洗濯に出されるのも荷物を少なくするこつの一つです。現地には可愛くてお洒落な服屋さんが数多くあるので、現地で買い足してみるのも旅を楽しくする一つです。

カンボジア祝日、祭日
カンボジアには多くの休日や祭日があります。特に4月に行われるクメール正月には市内の店が閉まっていたり、各地方からのカンボジア人観光客がアンコールワットを訪れて混雑が予想されるので祝祭日の日程をご確認の上、渡航されることをお勧めします。※下記の情報は2014年のものになっています。
【カンボジアの祝日・祭日】