首都プノンペンの北西約300km離れた場所に位置し、アンコールワットがある街シェムリアップは、素朴で小さな町ながら世界遺産のアンコール遺跡やロリュオス遺跡があり、観光の町として成長し続けています。都市の南に位置するトンレサップ湖は東南アジア最大の湖として知られており、湖畔には漁業を営む住人の水上家屋が密集しています。町のメインストリートであるシヴァタ通りには、さまざまなホテルやレストランなどが沢山あります。一方で、伝統的な高床式の家々がバナナやヤシの木の間に並ぶなど、のどかな景色も広がっています。ホテルとしては、インドシナ半島に高級リゾートを展開するビクトリアアンコールリゾート＆スパ、ソフィテルロイヤルアンコールリゾート＆スパ、またはラッフルズグランドホテルドアンコールなどが進出しています。また、シアヌーク国王の造った迎賓館を改築したホテル(Amansara Hotel)もオープンしています。さらには、最近では外国人観光客向けの雑貨ショップがシェムリアップ市内に増えてきています。タイ雑貨やベトナム雑貨のコピーだけではなくカンボジア独自のデザインやカンボジアに住む西洋人のデザインによるオリジナル雑貨が、観光客に人気となっています。雑貨の種類としては、カンボジア産のシルクを使った洋服やバッグ帽子などや、ハンドメイドの木彫りや竹細工の小物、カンボジアのお茶や茶器などが売られています。

シェムリアップの夜といえばナイトマーケットです。数多くのお土産物屋さんが軒を連ねており、お買い物をしなくてもそこを歩いているだけで楽しい気分になれるスポットです。現地のお店の人と値段交渉をしながら買い物を楽しむのもナイトマーケットの楽しみ方です。

シェムリアップ市内からアンコールワットへ行く道沿いにある博物館で、アンコール遺跡群から出土した像やレリーフなどを展示しています。新しい博物館なので内装も綺麗で、中にショップなどもあります。

金の冠をかぶり美しいシルクの衣装と黄金のアクセサリーを身につけた女性のダンサーが魅せる、カンボジア伝統のダンスです。アンコール遺跡にレリーフとして描かれているくらい古い歴史を持ちます。ダンスは天女のような優雅な動きと手と指先の動きに特徴があります。カンボジアで是非一度は見ておきたい文化の一つです。

繊細な切り抜きと人型を駆使して演じる伝統的な影絵芝居です。カンボジア伝統音楽と共に楽しむことができます。
影絵と言えばインドネシアではワヤン・クリッと呼ばれ、ガムランと呼ばれる伝統楽器と共に演じられます。タイでもナン・ヤイと呼ばれて親しまれています。カンボジアではスバエク・トムと呼ばれる大型の型紙を使った影絵芝居が演じられ、どちらかというとタイのナン・ヤイに近い形の影絵といえるかもしれません。

カンボジアの中央に位置するトンレサップ湖は「伸縮する湖」といわれ、雨季には乾季の３倍の面積にまで膨れ上がります。
大自然と湖上生活文化を十分に堪能でき、ひと味違ったカンボジアをお楽しみいただけます。トンレサップ湖の上から観る夕日は絶景で、チャーターボートに乗ってその絶景を観ることができます。是非トンレサップ湖の絶景の夕日で心を癒されてみてはいかがでしょうか。